変更済みお肌のチェック2

化粧品を使用すると、しっとり感や潤い感を得られるのではないでしょうか。この感じは、化粧品の中に、添加されている保湿剤の作用によるものです。

ほとんどの化粧品には、合成化学物質である保湿成分が含まれています。化粧品のしっとり感などは、とても良い感じを与えますが、保湿剤の成分は有害物質を体内に侵入する手助けをします。

つまり、最終的には皮膚組織が傷ついて荒れるなど、シミやシワ、たるみなどの原因になるおそれがあります。一時的に、合成化学物質の保湿成分で肌の調子が良くなったようにみえても、実はお肌を傷めている可能性があります。今回は、さまざまな保湿剤の有害性について解説します。

保湿剤とは

保湿剤は、食品やお肌の保湿を高めるために添加する成分です。保湿剤の機能は、「保湿効果」「吸湿効果」の2つの効果があります。保湿効果は、別名「エモリエント効果」ともいいます。

保湿剤を皮膚に塗ることにより、お肌の表面から水分の蒸発を抑えて、皮膚の水分量をキープする効果を狙います。保湿剤の作用で皮膚の上に油膜を張り、一時的に皮膚内に水分を閉じこめるのです。

保湿効果を狙う保湿剤は、半透明の軟膏状のタイプが多く、その代表的なものが「ワセリン」です。ワセリンには、白色ワセリンやプロペト、サンホワイト、プラスチベース、亜鉛華軟膏などの種類があります。

植物性のワセリンには、シアバターやホホバオイルなどがあります。これらは「油脂性軟膏」に分類され、低刺激で安価なものが多く、保湿外用薬になります。この保湿剤の欠点は、ベタつきが気になることです。

吸湿効果は、保湿剤に含まれる成分が水と結びつくことにより、皮膚の水分をキープする効果を狙います。吸湿効果は、別名「モイスチュアライザー効果」ともいいます。

この効果を、簡単に例えると、スポンジが多くの水分を吸収する状態です。吸湿効果を有する保湿剤の多くは、クリーム状のタイプです。

例えば、尿素やヒアルロン酸、セラミド、ヘパリン類似物質などの保湿剤です。尿素のクリーム状のタイプで、代表的なものは「パスタロン」「ケラチナミン」「ウレパール」などの製品です。

尿素によるクリームは、ベタつきが少なく保湿効果が高いのですが、炎症部位に塗ると刺激があります。セラミドは、「キュレルクリーム」などです。

ヘパリン類似物質は、「ヒルドイドローション」などがあり、クリーム状のタイプや軟膏タイプのものがあります。ヘパリン類似物質は、伸びが良く保湿効果が高いのですが、多少の臭いが気になります。

軽度の顔の乾燥には、ヒルドイドローションがよく処方されています。重度のアトピーや乾燥肌の人には、尿素クリームや白色ワセリンなどが処方されることが多いようです。

医療現場で医薬品などにも使用される保湿剤ですが、化粧品やシャンプー、リンス、歯磨き剤、消毒剤、ウェットティッシュ、入浴剤、洗剤、殺虫剤、柔軟化剤など、幅広い製品で使用されています。

しかし、保湿剤の中には、発ガン性や過敏症、肝機能障害、腎機能障害などを引き起こす可能性がある物質があります。そのため、これらの製品を使用するには、注意が必要です。

特に、お肌に直接塗る化粧品は、成分が皮膚から体内に侵入して、さまざまな病気を起こす可能性があるので使用には十分注意しましょう。

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保湿剤として添加される有害物質

前述したとおり、保湿剤の成分の中には、さまざまな身体に有害な物質を含んだものがあります。医薬品だけでなく、普段使用する日用製品の中には、製品の成分が肌に浸透しやすくしたり保湿効果を与えたりするために保湿剤を添加しています。

さらに、多くの化粧品や食品には、「乳化」といってクリーム状にするために多くの化学物質を使用します。下記に、身体に有害な物質についてまとめました。

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多価アルコール類

多価アルコール類は、分子内に水酸基が2つ以上あるものを指します。分子内に水酸基が2つ以上あることにより、水素結合が起こりやすくなるため蒸発しにくくなり、保湿効果を高めることができます。

アルコールは、性質上蒸発しやすいものですが、多価アルコール類はほとんど蒸発しないのが特徴です。名前は似ていますが、性質は至って異なります。

エタノールなどはアルコールですが、グリセリンなどは多価アルコール類になります。多価アルコール類は、ヒアルロン酸などの高分子成分と組み合わせることにより、保湿効果が高くなるため多くの化粧品などに含まれています。

多価アルコール類には防腐効果もあり、性質上、水に溶けにくい成分の溶解度を上げることも可能です。また、多価アルコール類は、植物エキスの「抽出剤」として使用されることもあります。

多価アルコール類には、「ポリエチレングリコール類」「エチレングリコール」「プロピレングリコール」「ジプロピレングリコール」などがあります。

エチレングリコールは、化粧品にはあまり使用されません。ポリエチレングリコール類は、水に溶けにくいものを安定させるために、よく化粧品に使用されます。

ジプロピレングリコールは安価なため、安い化粧水の保湿剤などで使用されています。保湿効果は、グリセリンより劣りますが、さっぱりしているため多くの化粧品で使用されています。

プロピレングリコールは、保湿剤としてよりも、溶解補助剤として配合されます。例えば、解けにくい香料などを、水に溶けやすくする効果を狙うためなどです。プロピレングリコールは、食品にも添加物として使用されます。

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PG(プロピレングリコール)

PGは、別名「1,2-プロパンジオール」とも呼びます。PGも、多価アルコール類の一種で、無味無臭無色の液体です。PGは、石油から精製される物質です。

PGは、もともと工業用の不凍液として使用されていた物質です。例えば、寒冷地や冬期に、暖房ヒーターや水冷エンジンなどの冷却水の一種として使用されていました。

今日では、医薬品や化粧品、洗剤、育毛剤、食品、ペンキ、ブレーキ液、消毒剤、入浴剤、歯磨き剤、ウェットテッシュなど、多くの製品に使用されています。

これは、PGの安全性が、一般的に高いものとされているからです。PGは、浸潤剤や乳化剤として、多くの製品に使用されています。PGは、化粧品などに使用されている他の物質を、経皮吸収させる作用があります。

皮膚から有害物質が吸収されることを「経皮毒」といいます。そのため、PGを使用することにより、過敏症になったりすることがあります。

PGが血液に侵入すると、赤血球を破壊する溶血性が認められ、染色体異常を引き起こすことがあります。また、ガンや肝臓障害、腎臓障害などを起こすこともあるといわれています。

PGは、食品にも多く使用され、うどんや蕎麦などの麺類や餃子の皮、シュウマイ、魚介類の燻製などに多く使用されています。PGは保湿作用だけでなく、湿潤作用や静菌作用などがあり、食品や化粧品などを安定に保つ(日持ち効果)作用があります。

一度の保湿剤使用で、すぐに問題が起こることはないでしょう。しかし、毎日の生活で常時使用していると、皮膚や体内に有害物質が溜まり、前述した疾患が起きる可能性が高まります。

プロピレングリコールは、原液では猛毒で、取り扱う際には防護服を着る必要があります。そのため、表示が義務づけられています。ちなみに、海外製の育毛剤は、プロピレングリコールを使用することが多いため注意が必要です。

もし、原材料表示にない場合には、着色料だけの表示があります。これは、PGを着色料の溶剤として使用されていることがあるので、PGとは記載されません。

こうした場合には、表示義務がないからです。例えば、インスタントラーメンなどに使用される着色料と表示があれば、PGを使用している可能性が高いです。例えば、「着色料(ビタミンB2)」「着色料(VB2)」として表示されており、PGによる溶剤として使用されています。

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ジエタノールアミン(DEA)とトリエタノールアミン(TEA)

これらの成分は、化粧品やシャンプー、リンス、柔軟化剤、殺虫剤、保湿剤、医薬品添加物などに乳化剤や溶剤、界面活性剤として使用されています。

皮膚を柔らかくするローションの軟化剤としても使用されます。化粧品では、ローション意外にも、ファンデーションやチーク、マスカラ、アイシャドー、ヘアクリーム、クレンジングクリームなどに含まれています。

ジエタノールアミンは、無色の液体や結晶化したアルコールです。これらの成分が体内に入ると、ニトロソアミンという発ガン性物質を生成する可能性が高まります。

特に、皮膚や粘膜に対して刺激があり、化粧品などとして使用する際には注意が必要な成分です。慢性中毒になると、肝機能障害や人気脳障害などの疾患を引き起こすこともあります。

また、ジエタノールアミンとヤシ脂肪酸を結合すると「コカミドDEA」という物質になります。これは、別名「ジエタノールアミド」ともいわれ、非イオン界面活性剤です。

コカミドDEAは、泡の安定性や気泡力のために、他の界面活性剤の補助として製品に配合されます。ジエタノールアミンは、WHO(世界保健機構)の付属機関であるIARC(国際がん研究機関)が「人に対する発ガン性が分類できない」としています。

しかし、マウス実験では、肝臓や腎臓のガンが増えたことが確認されています。また、ジエタノールアミンのアミノ基が化粧品を製造する過程で、「N―ニトロソジエタノールアミン」に一部変化するようです。

この物質は、IARCが「人に対する発ガン性が疑われる」と評価する物質です。2012年6月に、アメリカのカリフォルニア州では、コカミドDEAを警告表示が必要な「発ガン性物質リスト」に入れました。

このように、保湿剤は、さまざまな化粧品や食品などに含まれています。そして、少量ではさほど身体に影響がないといっても、長期間使用していれば身体に悪影響がないとはいえないものです。

なるべく、自然なものでできた化粧品や食品を選んで使用するなど、健康的な生活をおくるようにしましょう。