だるい女性

めまいの中には、ふらついたり、頭や身体がグラグラと揺れたりする感じの症状があります。このめまいのことを「動揺性めまい」といいます。動揺性めまいは、歩いたりしたときに起きます。

少し危ない感じのするめまいですが、一体動揺性めまいは、どのような原因で起こるのでしょうか?今回は、動揺性めまいの原因と対処法について解説します。

動揺性めまいの原因と脳の関係

動揺性めまいは、小脳のトラブルで起こるといわれています。まず、脳について考えてみましょう。

脳は、大脳と小脳、他には間脳や中脳、橋、延髄に分かれています。その中の小脳ですが、私たち人間は、小脳の働きによりバランス感覚を保てるようになっています。

小脳は、指先を使う細かい作業なども「小脳の働き」により行うことが可能です。さらに、身体で覚える感覚も小脳が記憶することにより可能になります。

例えば、自転車や乗り物の運転を行う感覚です。このように、小脳は中枢神経といわれおり、生命維持に大きな役割を担っています。しかし、何らかの原因により小脳に障害が起こると動揺性めまいの中の「中枢性めまい」が起こります。

また、動揺性めまいには、中枢性めまい以外にも、「全身性」「薬物性」「心因性」のめまいがあります。「全身性めまい」は、生活習慣の乱れや自律神経系の異常により起こります。

「薬物性めまい」は、薬物による副作用で起こります。めまいを引き起こす代表的な薬は、結核の治療で使用される「ストレプトマイシン」です。この薬は、めまい以外にも、難聴なども引き起こすので使用には注意が必要です。

「心因性めまい」は、精神的ストレスから起こります。心因性めまいは、不安やストレスなどにより、血流の変化が起こることによりめまいが生じます。

例えば、貧血や高血圧、低血圧、低血糖、不整脈などです。よく起こりやすい病気は、寝ていたり座っていたりした状態から立つときに起こる「起立性低血圧症」です。

この中でも、特に気をつけなければいけないめまいが、脳の異常による「中枢性めまい」です。このめまいは、前述した小脳や、その付近の脳幹で血管が詰まったり出血したりすると引き起こします。

脳梗塞や脳出血が起こると、小脳や脳幹に十分な血液が運ばれないために、めまいの症状が生じます。

また、首から脳につながる椎骨動脈や、脳底動脈の血流が不足することによりめまいが生じることがあります。この病気のことを「椎骨脳底動脈循環不全症(ついこつのうていどうみゃくじゅんかんふぜんしょう)」といいます。

この病気の原因は、椎骨動脈が通る頸椎の横突起が老化や外傷により変形することです。それにより、首を動かしたりすると、椎骨動脈が圧迫されてめまいが起こります。

また、糖尿病や高血圧、高脂血症などの病気があると、動脈硬化により椎骨動脈が狭くなりめまいが起こります。

他にも、腫瘍により、めまいが起こる場合があります。例えば、脳へ情報を伝える「前庭神経(ぜんていしんけい)」に腫瘍ができるとめまいが起こります。この病気を「聴神経腫瘍(ちょうしんけいしゅよう)」と言います。

脳の他の場所にできる「脳腫瘍」もめまいが起こる原因になります。

動揺性めまいの対処法

動揺性めまいは、前述したとおり「中枢性」「全身性」「薬物性」「心因性」に原因が分かれています。いずれにしても、めまいが起きたときには、あせらずに楽な姿勢で身体を休めましょう。

耳や脳に関係する「中枢性めまい」は、病気を治す過程で、自然に治ることがあります。自律神経系の乱れや生活習慣の乱れによる「全身性めまい」は、疲労や睡眠不足、ストレス、食生活の乱れなどが原因です。

自分で食生活を改善したり、ストレスを発散したりすることが、めまい改善の第一歩です。また、身体を動かしたり好きな音楽を聴いたり、テレビを見たりすることもストレス解消の方法になります。少しずつ、できることから始めるようにしましょう。