目の疲れ-女性1

ひと言で慢性頭痛といっても、さまざまな頭痛があります。その中で、最も多いと言われている頭痛が「緊張型頭痛」です。緊張型頭痛は、過度な緊張があったりストレスが加わったり、悪い姿勢などでも起こります。

しかし、緊張型頭痛が起こる仕組みはどうなっているのでしょうか?今回は、緊張型頭痛が起こる仕組みと解消法について解説します。

緊張型頭痛と症状

緊張型頭痛が起こると、さまざまな症状が生じます。緊張型頭痛は「機能性頭痛」のひとつで、日本人の約20%から30%の人に起こる頭痛です。

以前は、「筋収縮性頭痛」といわれていました。名前の変更には、筋肉の収縮がある場合とない場合があり「緊張型頭痛」に変更されました。緊張型頭痛の症状は、頭痛以外にも、強い首や肩の張り、めまい、全身のだるさなどが生じます。

頭痛は、全体的に痛みが走ったり、後頭部に痛みを感じたりします。さらに、頭が重く感じたり何かをかぶったような感じ(被帽感)を訴えたりします。片頭痛よりも、長く痛みが生じるようです。

また、緊張型頭痛は、子どもから高齢者まで、年齢に関係なく起こる病気です。

緊張型頭痛のタイプは、2つに分かれます。一つは、「反復性緊張型頭痛」といって、ときどき頭痛がするタイプです。もう一つは、「慢性緊張型頭痛」といって、毎日のように頭痛がするタイプです。

痛みの強さは、同じような痛みで、「頭が締め付けられるような痛み」です。緊張型頭痛による痛む箇所は、頭全体や後頭部、首の筋肉などです。

たいていの場合は、仕事や勉強、家事などは何とかできますが、ひどくなると何もできなくなります。しかし、動くと痛みは軽くなります。緊張型頭痛は、頭痛以外にも、めまいや首と肩の張りなどが生じます。

緊張型頭痛の仕組みと原因

緊張型頭痛になる原因は、さまざまなものがあります。例えば、「精神的ストレス」によるものです。これは、仕事でトラブルがあったり、友人や家族間でもめたりして受ける「精神的ストレス」のことです。

それらが、身体の筋肉や神経を緊張させ「緊張型頭痛」の原因になります。また、「身体的ストレス」も緊張型頭痛の原因になります。

例えば、仕事や勉強など、普段の姿勢が悪かったり柔らかい枕を使用したりして、身体に歪みや緊張が生じることにより「緊張型頭痛」が起こります。また、運動不足なども緊張型頭痛の原因となります。

緊張型頭痛は、前述したストレスを受けると、頭や首、肩、背中の筋肉が緊張して起こるといわれています。ストレスにより、筋肉が緊張することで筋肉や血管の血流が悪くなります。

すると、筋肉中に「乳酸」「ピルビン酸」などの老廃物が溜まります。これらにより、周囲の筋肉を刺激して緊張させ、前述した「締め付けられるような痛み」を生じます。

痛みが続く期間は、人によりさまざまですが、1週間から10日間くらい続くことが多いようです。頭痛がひどい人は、半月以上も毎日頭痛がすることもあります。

緊張型頭痛の治療と解消法

緊張型頭痛の治療の中心は「薬物療法」です。最初は、アスピリンなどの「消炎鎮痛薬(しょうえんちんつうやく)」を医師が処方します。

ただし、この薬を多用することにより、逆に頭痛が誘発されることがあります。薬を使用する場合には、注意が必要です。

他には、予防的薬剤として「抗うつ薬」を医師が処方します。しかし、副作用として、眠気や口腔内乾燥、腸管の蠕動運動(ぜんどううんどう)低下などがあり注意が必要です。

また、消炎鎮痛薬との併用で「抗不安薬」「筋弛緩薬」なども医師が処方します。

緊張型頭痛の原因は、精神的ストレスと身体的ストレスです。つまり、これらのストレスを軽減したりコントロールしたりすることができれば、頭痛などの症状を緩和したりすることは可能です。

そのためには、最初にストレスの原因を理解しましょう。次に、原因となるストレスをコントロールすることが重要です。例えば、事務仕事が忙しい人なら、日頃から姿勢を注意したり長時間同じ姿勢をとらないようにしたりします。

たとえ仕事中でも、たまに、身体を動かしてストレスを解消します。また、柔らかすぎる枕を使用すると「首の形が崩れて痛みが出る」場合があります。この場合には、本来ある首の形を作る枕を使用するようにしましょう。

他には、身体の緊張を取り除くことが重要です。前述したように、筋肉が緊張すると血液の循環が悪くなります。

血液循環を良くする方法として、お風呂に入ったり優しい施術を受けたりします。それにより、血液循環を良くすることで緊張型頭痛の改善に期待がもてます。

精神的ストレスが原因のときには、リラックスすることが重要です。ストレスを感じたときには、仕事中でもトイレに行ったりお茶などを飲んだりしてリラックスしましょう。

また、適度な運動をすることにより、血液循環が良くなりストレスを解消できます。例えば、身体に負担が掛からない程度に、散歩やジョギング、自転車、水泳、ストレッチ、ヨガなどを行いましょう。

このように、ストレスをうまく発散することができれば、ストレスにより起こる「緊張型頭痛」は解消することが可能です。