目頭を押さえる男性

人は、生きていれば、誰でも「頭痛」の症状が生じる可能性があります。しかし、頭痛にも、さまざまな頭痛があります。

その頭痛の中でも、男性に多くみられ「目の奥がえぐられるような痛み」が生じる頭痛があります。この頭痛を「群発頭痛(ぐんぱつずつう)」といいます。あまり聞き慣れない頭痛ですが、男性に多く、日常の嗜好品などが原因に挙げられます。

今回は、群発頭痛が起こる仕組みと解消法について解説します。

群発頭痛の特徴と性質

頭痛には、さまざまな頭痛があります。頭痛の中でも、特に多い頭痛は「片頭痛」「緊張型頭痛」です。これらに比べて少ないのですが、「群発頭痛」という頭痛があります。

この名前の由来は、ある期間に、まるで群発地震のように頭痛が起こるためにつけられました。群発頭痛は、日本人の1000人に1人の割合で発症するまれな頭痛です。

群発頭痛は、季節の変わり目に多い頭痛です。例えば、春先や秋口などです。そして、一度この頭痛が起こると、1ヶ月から2ヶ月くらいの間痛みが続きます。その後、しばらくは痛みが出ません。(約半年から3年の間)

しかし、再び同じような頭痛が起こります。つまり、この頭痛は、周期性があります。そして群発頭痛は、非常に特異的に起こります。例えば、毎日ほぼ同時刻に頭痛が起こります。

この頭痛が起こる時間帯は、夜眠ってから朝方にかけてです。この頭痛が起こるのは、寝て2時間くらいしてからです。頭痛がする時間は、人によりけりですが、約15分から2時間くらいです。中には、さらに長時間頭痛が起こる人もいます。

この頭痛は、基本的に1日1回起こりますが、ひどい人は4回から5回起こる人もいます。頭痛が起こっている期間を「群発期」と呼びます。群発期以外は、頭痛が起きないことが「群発頭痛」の特徴です。

この頭痛は、20代から40代の男性に多くみられる症状です。女性にも起こりますが、女性の4~5倍の多さです。その原因は不明です。

群発頭痛の特徴ですが、強烈な痛みを生じます。例えば、前述しように「目がえぐられるような」「きりで刺されたような」痛みです。中には、あまりの痛さに泣き叫んだり、歩き回ったりする人もいるようです。

また、壁に頭をぶつけたり、頭をガンガン叩いたりして痛みから逃れようとする人もいます。

群発頭痛は、左右両側が痛むことはないようです。頭痛の群発期に、片方だけ、つまり同じ側が痛みます。また、頭痛が左右に変わることもあります。

群発頭痛が起こると、頭痛だけでなく、目の充血や鼻水、汗が出る、瞼が重くなる、顔が赤くなるなどの症状も生じます。

群発頭痛の原因

群発頭痛の原因は、アルコールなどです。お酒を飲んで、1時間くらいで頭痛があらわれやすいようです。早い人で、30分くらいで頭痛が起こる人もいます。

頭痛の群発期には、ほぼ100%起きるため、アルコールは避けたほうが無難です。また、お酒以外にも、喫煙や気圧の変化なども「群発頭痛」の原因になるようです。

群発頭痛が起こる原因は、現代医学では不明です。しかし、片頭痛と同じく「血管性頭痛」であり、痛みは脈拍に一致します。

特に、目の後ろにある脳に栄養素を送る「内径動脈(ないけいどうみゃく)」が腫れることにより痛みが生じると考えられています。

群発頭痛は、三叉神経痛(さんさしんけいつう)と間違いやすい頭痛です。三叉神経痛は、顔面や後頭部で痛みを繰り返します。さらに、少しでも触れると激痛が走ります。

群発頭痛は、前述したように、壁に頭をぶつけたりして痛みから逃れようとします。

群発頭痛の治療

群発頭痛の治療は、主に「血管収縮作用のある薬物療法」です。例えば、酒石酸エルゴタミンを主成分とする「カフェルゴット」「クリアミンA」などの薬剤です。これらは、頭痛が起こる1時間くらい前から使用します。

頭痛が起きてからでは効果がうすいといわれています。また、「スマトリプタン」という注射は、群発頭痛にかなり効き目があるといわれています。

予防薬としては、「副腎皮質ホルモン」「カルシウム拮抗薬」「リチウム療法」などがあります。しかし、いずれにしても、副作用の問題もあり注意が必要です。

また、群発頭痛には「純酸素吸入法」も有効です。群発頭痛は激痛で、鎮痛薬を服用しても抑えられないことがおおいようです。「純酸素吸入法」は、医療用の純度100%の酸素を使用します。

フェイスマスクを使用して、毎分7lを15分吸入します。すると、酸素吸入開始後、5分ほどで痛みが軽くなるようです。

群発頭痛の解消法

群発頭痛は、日常生活の中での嗜好品が影響するようです。ですので、この頭痛が起きる原因を取り除くことが重要です。例えば、群発頭痛は「お酒を飲むことにより発症する」といわれています。

したがって、群発期には、飲酒を控えましょう。また、タバコなどの嗜好品も原因として挙げられます。飲酒と同じように、タバコも控えるようにしましょう。また、気圧も関係するので、登山や飛行機なども群発期には、なるべく控えるようにしましょう。

群発頭痛は、前述したように、現代医学では原因不明とされています。もしかしたら、首の骨が全体的に歪んでいたりすることが原因で、周りの筋肉が緊張して張っている可能性もあります。

脳神経外科の学会では、「頸椎の歪みで頭痛が起きる」との報告もされています。

実際に、頸椎が歪むことにより、頸椎の中を通る「椎間動脈」という血管が圧迫されて神経を刺激します。すると、脳への血液循環も悪くなり、前述したような症状が生じている可能性もあります。

よって、頸椎の歪みや緊張を改善するような、ストレッチや優しい施術などが頭痛の解消に役立つ可能性があります。

解消法としては、指の腹を首に優しく触れて、(決して押さないこと)左右に軽く(3回くらい)首を可動範囲の中で動かします。

何カ所か触れて、この動作を繰り替えることにより、歪みや緊張が軽減されることがあります。是非、試してみてください。

また、睡眠時間をたくさんとったり、お風呂にゆっくり入ったりすることも解消法につながります。このように、群発頭痛を解消するには、日頃の生活習慣を改善することが重要です。